不妊の原因

不妊の原因は?

不妊症になるということは、カラダの各器官で問題が起こっている可能性があります。正しく生理はきていますか?痛みや不正出血などの自覚症状はありませんか?自分の不妊の原因を知ることが治療していく第一歩になります。

排卵障害

1.卵巣機能低下による排卵障害

卵巣の機能が低下すると、無月経や無排卵月経というような症状が起こり、自力で排卵しない、生理が起こらないということがしばしば見られます。

通常は更年期に見られるものですが、近頃では若年性の卵巣機能低下症も見られます。若年性の場合の原因は、ほとんどが不明ですが、最近の生活習慣から低体温や冷え、運動不足などによって卵巣に十分な血液が運ばれないため卵巣の働きが不十分になると考える説もあります。

また、無理なダイエットや喫煙、ストレスにより、卵巣に指令を与える脳からの伝達に問題がある場合もあります。

2.無理なダイエット

病気ではないけれど排卵しない原因としてとても有名なのは、無理なダイエットです。

必要な栄養が摂れていないと、体は妊娠できる状態ではないと判断して排卵を止めてしまいます。無理なダイエットで生理が止まってしまうことはあなたもご存じでしょう。

3.ストレス

過度のストレスも排卵を止めてしまいます。生理があるからと言って排卵も起きているとは限りません。無排卵月経という状態もあります。

この二つは、日常生活が原因ですから、ストレスを解消したり、規則正しい生活をして、栄養バランスのとれた食事をすることで解決できます。

仕事をする女性
4.機能に異常がある場合

排卵の仕組みにはいくつかの器官の働きが組み合わさっています。これらのどこか一つでも機能に異常があった場合、排卵が起きなくなります。

無排卵でも月経はあることもありますので、生理があるからと言って、排卵しているとは限りません。

5.視床下部に異常がある排卵障害

視床下部に何らかの情がある場合、下垂体への「ホルモンを出しなさい」という指令がうまくいかなくなる場合があります。

その場合、内服薬や注射を使って、代わりに指令を出す必要があります。腫瘍ができている場合、指令がうまくいかなくなることがあります。

6.下垂体に異常がある排卵障害

下垂体に何らかの異常があると、視床下部からの指令をうまく受け取れなかったり、ホルモンを出すことができなくなる場合があります。

そうなると、卵胞が成長できないため、排卵が起きなくなります。この場合も視床下部の異常と同じように、注射での治療が必要になります。

7.卵巣に異常がある排卵障害

視床下部や下垂体には異常がなく、指令もちゃんと出されていて、ホルモンもきちんと分泌されているのに、卵巣が反応しない場合があります。

卵巣の異常にはいくつかの原因があり、それを確認して治療を進めることになりますが、上記の2つの異常と比べて治療が困難になることが多いようです。

8.高プロラクチン血症による排卵障害

プロラクチンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンで授乳をつかさどりこのプロラクチンの分泌が高いうちは排卵が抑制されます。

授乳期はまだ子供が小さいので、次の子供を妊娠しにくいように排卵を抑制するという、自然に備わった不妊期なのです。

しかし、このプロラクチン値が授乳期以外に高いと、無排卵や生理不順、流産の原因になることがあります。

睡眠不足の女性

西洋医学ではこのプロラクチンを抑える薬もありますが、めまいや頭痛などの副作用を伴います。

東洋医学的には、強いストレス、イライラ、不安、心配、不眠などの情緒不安定、身体の冷えや血行不良、ホルモンのアンバランスなどが原因と考えられています。

9.多嚢胞性卵巣

卵巣を覆う皮膜が厚くて硬いため、卵子が排卵しづらくなり、卵巣に卵胞がたくさんできてしまう状態を多嚢胞性卵巣といいます。

多嚢胞性卵巣を持っている女性は2割いるといわれていますが、その中で「多嚢包性卵巣症候群」と診断されるのは下記の場合です。

  • 稀発排卵(年に何回かしか排卵がない)あるいは無排卵
  • 検査で高アンドロゲン(男性ホルモンが多い)が見られる
  • 多嚢胞性卵巣が見られる

現在のところ根本的治療は確立されていないというものの、漢法医学では血行を改善する処方によって成果を挙げています。

子宮癒着障害

1.黄体機能不全による着床障害

排卵後の卵巣の中には黄体という組織ができ、黄体ホルモンというホルモンを分泌します。

このホルモンは子宮内膜を厚くして妊娠に備える働きがあり、排卵前に比べて30倍近く分泌されます。

しかし、黄体の機能が不完全ですと黄体ホルモンの分泌も不十分になり、妊娠するために十分な子宮内膜が形成されない場合があります。

入院する女性

すると、受精卵が着床しづらくなったり、妊娠しても流産しやすくなったりするケースがでてきます。

黄体の機能が不全になる原因については、はっきりとはわかっていませんが、運動不足や冷えのため卵巣に十分な血液がいかず、黄体の機能が働きづらい場合と、ストレスや自律神経の乱れによって脳から黄体への指令がうまく働かない場合が考えられます。

2.子宮内膜の癒着による着床障害

クラミジアに感染したり、人工中絶・出産時の帝王切開などで処置や術後の過ごし方が不適切な場合、子宮内膜が癒着して着床障害になる場合があります。

また、生理のときに血が逆流して起こる子宮内膜症によって子宮内膜が癒着し、受精卵が着床しづらくなる可能性があります。

3.子宮筋腫による着床障害

子宮の筋層や内部にできる良性の腫瘍を子宮筋腫といいます。しかし、子宮筋腫があれば必ずしも着床を妨げるというわけではなく、筋腫のある場所や大きさによって左右されます。

たとえば、粘膜下筋腫といわれる子宮の内腔に突き出すように大きくて卵管を圧迫しているものなどは、少なからず着床障害の原因になります。

このような場合は、薬物療法や手術などによって着床しやすくなります。

また、漢方医学的には子宮筋腫の原因は冷えともいわれていますので、身体を冷やさないようにして予防しましょう。

4.子宮奇形による着床障害

胎児形成期に子宮がうまく作られなかった場合子宮の形が変形したり、二つに分かれていたり、逆に片方の卵管としかつながっていなかったりするような場合があります。

その場合は着床しにくくなり、不妊や流産・着床障害の原因になることがありますが、妊娠できないわけではありませんので専門の医師と良く相談されるのがよいでしょう。

カルテ
5.子宮内膜ポリープ

子宮の粘膜きできたイボのことで、ほとんどは良性の腫瘍です。大きさとしては、1センチくらいから、大きいものでは10センチを超える場合もあります。

子宮筋腫と同様に、ポリープのある場所や数、大きさによっては、受精卵が着床しづらくなりますがたいていの場合、比較的簡単な手術で除去することができます。

6.子宮内膜炎

大腸菌や淋菌などが子宮に入ると、子宮内膜に炎症が起こる場合があります。子宮内膜に炎症が起こると、受精卵の着床が妨げらますので、早期に治療することが必要です。

子宮内膜炎の症状としては、おりものに悪臭がある、褐色や色の濃いのおりものが続く、下腹部痛がある月経痛のような痛みがある、月経血が少ない、排便痛、排尿痛などがあります。

卵管障害

1.クラミジアによる卵管障害

クラミジア感染が卵管に進んでしまうと、卵管の上皮細胞が傷つき、受精卵を子宮に運ぶ線毛細胞も傷ついてしまうため、受精卵がうまく子宮に運ばれず、妊娠しづらくなってしまいます。

さらにクラミジア感染が進み、卵管の外側にまで炎症が広がってしまうと癒着が起こると、卵管の運動が妨げられて卵子を運びづらくなり、不妊の原因になります。

医者
2.卵管癒着による卵管閉塞

卵管に粘液栓ができたり、性感染症などで卵管の通りが悪くなって起こります。卵管障害の中では、卵管の癒着によるものが多く見られるようです。

3.卵管の閉塞による不妊

卵管が詰まっている状態をいいますが、卵管は2本あるので、どちらか1本が正常であれば自然妊娠できます。

しかし、卵管が2本とも閉塞していると、自然妊娠はかなり難しくなります。以上のような卵管の状態については、カテーテルを通して水や炭酸ガス、造影剤を送り込み、つまり具合を検査しますが、軽いつまりであればこの検査によってつまりが取り除かれる場合もあるようです。

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