妊娠のメカニズム

関連する器官を学んだら、次はどのようにして妊娠が成立されるのか、各器官に何が起こっているのかを見てみましょう。

妊娠が成立するメカニズム

妊娠が成立するメカニズム
(1)射精

精液が男性器の外尿道口から射出されます。

(2)排卵

女性の卵巣は、周期的に成熟した卵子を送り出しています。これを、排卵といいます。排出された卵子は、卵管采(らんかんさい)によって卵管の中に取り込まれ、卵管膨大部へと運ばれます。ここが、受精の舞台です。卵子の生存期間は、約24時間。この間に精子と出会えば、受精することができます。

(3)受精

セックスによって、女性の腟内に送り込まれる男性の精子の数は、1~5億。これが、いっせいに卵管に向かって進んでいきます。その速度は、秒速10メートルともいわれています。

しかし、女性の腟内は強い酸性に保たれているので、億単位の精子も一瞬のうちに死滅することがあります。

生き残った精子だけが、子宮頸官の粘液の中へ進みます。この粘液は、通常はどろっとしていて、子宮内に侵入する異物と戦う白血球が多く存在していますが、排卵期には性質が変わり、精子が通り抜けやすくなります。

夫婦と赤ちゃん

そのため、この時期は卵の白身のように糸を引くおりものの量が増えます。

それでも、子宮内に入れるのは、わずか数千個の精子にすぎません。そして、卵子が待つ側の卵管に到達できるのは、100個前後、ときには10個ほどにしぼられてしまうのです。

卵子と出会った精子は、共同して頭部の酵素で卵子の膜を破ります。こうして、いちばん最初に卵子の中に飛び込んだ精子が、卵子と結合します。これが、受精です。

受精が成立すると、卵子は化学反応を起こして表面を固めてしまい、余分な精子の侵入を防ぎます。受精後、7~10時間で、卵子の核にある女性のDNAと、精子の核にある男性のDNAが融合して、受精卵が完成。

こうして、新しい命が誕生します。60兆の細胞からなる私たちのからだも、命の始まりは、このたったひとつの細胞(受精卵)からスタートするのです。

(4)着床

受精卵は、2個、4個、8個、16個と細胞分裂をしながら成長し、およそ3日後、卵管膨大部から子宮へと送られます。

子宮の中では、内膜が増殖して、受精卵を待っています。受精卵は、この内膜に包み込まれるようにして、子宮の組織に根づきます。これを「着床」といい、この時点で妊娠が成立します。

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