頻度の高い婦人科疾患と不妊の関係

頻度の高い婦人科疾患と不妊の関係

多くの女性にみられる婦人科の病気と不妊の関係を説明します。
検診で指摘されたことのある方も多いのではないでしょうか?

子宮筋腫

子宮の筋肉にできる良性腫瘍です。妊娠への影響は大きさや部位によって様々です。
小さなものは妊娠に影響を及ぼさないことが多いですが、着床障害を起こしたり、妊娠中に細菌が感染したり早産の原因になることもあります。
子宮筋腫の手術を受けると創部が治癒して妊娠許可が出るまで数年かかることもあるため、着床を阻害しない筋腫の手術は必須ではありません。
筋腫の手術前に採卵を受け、年齢の若いうちに貯卵しておく方法もあります。

 

卵巣腫瘍

色々な種類がありますが、子宮内膜症病変によるチョコレート囊胞が最も妊娠に対し悪影響を及ぼします。
子宮内膜症があると、癒着により卵子をピックアップできないだけでなく、腹腔内の慢性炎症により卵子や胚の発育環境も阻害されます。
卵巣は手術を受けると正常部分もダメージを受けてしまうため、チョコレート囊胞があっても採卵を優先し、貯卵後に手術を受けた方が良い場合があります。

筋腫や卵巣腫瘍の診断にはエコー検査(超音波検査)が有用です。

病気の心配があれば、まずは超音波専門医のエコー検査を受けて下さい。北陸では、婦人科の超音波専門医は富山県2人、福井県1人、石川県0人しかいません。

ー富山県ー

不妊 あいARTクリニック 副田 翔 医師
周産期 富山大学医学部附属病院 塩﨑 有 医師

ー福井県ー

周産期 福井大学医学部附属病院 川村 裕士 医師

 

子宮頸癌

子宮がん検診で異常を指摘されたことのある方も多いかと思います。
ASC-USという最も軽微な異常は自然軽快することもあり、定期検診で問題なければ妊娠への影響はありません。
CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)まで至ると、子宮出口の一部を切除する必要があります(円錐切除術)。
術後は精子を受け入れる粘液の分泌量が減るため人工授精が必要になります。また、妊娠後も早産のリスクがあります。

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